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初心に返って再挑戦! HALか再生医療か?!
リハビリ
皆さんは、一度諦めかけた夢に、もう一度火がついた瞬間はありますか?
私は今日、久しぶりに海沿いの公園を訪れて、ある強烈な「悔しさ」を感じました。電動車椅子に乗りながら、砂浜を見つめて、灯台への岩場を眺めて、愛犬が芝生を自由に駆け回るのを見て——。
「自分もあそこを歩きたい。一緒に走りたい。」
そのひと言が、半年間眠っていた私の「挑壁者」としての魂に、再び火をつけてくれました。
1,初心に返って——「できないの壁」への再挑戦
私の肩書きは「挑壁者」です。「できないの壁を越える」という信念を掲げて、社会福祉法人ラーフの理事長として、また株式会社モーリスの代表として、講演や地域活動を続けてきました。
でも、今日ふと気づいたことがあります。
最近の私は、本当に「挑壁者」として壁に挑み続けていたか?
「今の生活で十分じゃないか」と、いつの間にか現状に慣れてしまっていなかったか?
正直に言います。2025年10月の入院以来、約半年間——リハビリへの意欲も、仕事への情熱も、以前と比べると確実に落ちていました。
今日の海がそんな私に「喝」を入れてくれたのだと思います。
2,これまでの経緯——歩くことへの挑戦の歴史
頸髄損傷で電動車椅子の生活になってから、私はずっと「もう一度立って歩く」ことを目標にリハビリを続けてきました。
体力が向上するにつれて、気持ちも向上していきました。そして気づけば、2つの法人で仲間たちと共に、地域の社会福祉に全力で向き合えるようになっていました。
そして2021年、東京オリンピックの聖火ランナーに挑戦しました。あの日、聖火を次の方へと繋いだ瞬間の気持ちは、今でも忘れられません。「諦めなければ、夢は叶うんだ」——本当にそう実感しました。
ずっと憧れていたオリンピックへの関わりが実現した、あの体験があったからこそ、「できないの壁に挑戦する」という言葉が、今も私の生き方の根っこに刻まれています。
3,今日の気づき——悔しさという名の燃料 今日、電動車椅子で海沿いの公園を散歩しました。
砂浜が見える場所まで来たとき、「あの砂の上を、自分の足で歩いてみたい」と思いました。
灯台へ続く岩場の道を見て、「あの岩を、自分の感覚で確かめながら歩いてみたい」と思いました。
ガタガタの芝生広場で愛犬が楽しそうに走り回るのを見て、「一緒に走りたい」と思いました。
電動車椅子は本当に便利で、今の私の生活になくてはならない存在です。でも今日ばかりは、その便利さが少し悔しかった(笑)。
そして同時に、大切なことに気づきました。この「悔しい」という感情こそが、私が半年間失いかけていたものじゃないか、と。現状に慣れることは時に必要です。でも「現状に満足しきってしまうこと」は、挑壁者としての私には、少し似合わないかもしれません。
今日の悔しさを、これからの燃料に変えよう——そう決めました。
4,歩くための手段①——歩行支援ロボットとの融合
「もう一度歩く」という目標に向けて、まず注目しているのが歩行支援ロボットです。
HAL(ロボットスーツ)とは?
HAL(Hybrid Assistive Limb)は、筑波大学発のロボットスーツです。皮膚表面に貼ったセンサーで脳からの微弱な生体電位信号を検出し、その信号に基づいて歩行動作をアシストします。装着しながら歩行を繰り返すことで、神経・筋機能の回復を促すとされており、脊髄損傷や頸椎損傷による麻痺にも対応しています。
なんと、世界で初めて医療保険の適用が認められたロボット治療機器でもあります。
嬉しいことに、香川県坂出市のMIRAI病院でもHALを活用した「短期集中リハビリ入院」が行われています。地元でこれだけ身近に選択肢があるとは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。私もこれは真剣に検討してみたいと思っています。
ロボットリハビリのロードマップ
私が現在イメージしているのは、こんな段階的な取り組みです。
フェーズ1(今すぐ):現在のリハビリを再強化し、残存機能の維持・向上を図る
フェーズ2(1〜2年以内):HALなど歩行支援ロボットを活用したリハビリに正式に取り組む
フェーズ3(3〜5年):より高度な外骨格ロボットの普及に合わせて、自立歩行の実現を目指す
「ロボットと融合して走る」という夢は、荒唐無稽に聞こえるかもしれません(笑)。でも、技術の進化と自分の意欲の掛け算で、少しずつ現実に近づけていけると信じています。
5,歩くための手段②——再生医療という希望
もうひとつ、真剣に注目しているのが再生医療の分野です。
iPS細胞による脊髄損傷治療の最新情報(2025年)
2025年3月、慶應義塾大学が日本再生医療学会で大きな発表をしました。iPS細胞から作った「神経前駆細胞」を脊髄損傷患者に移植する臨床研究で、4人の患者のうち2人が運動機能を回復したというのです。感覚が戻った患者さんもおられたとのことで、「もう動けない」と思っていた方々にとって、どれほど大きな希望の知らせだったでしょうか。
慶應大学の研究チームは現在、企業と協力して治験に向けた実用化の準備を進めているとのこと。今は受傷後まもない時期(亜急性期)の患者が対象ですが、次のフェーズでは慢性期への適用も視野に入れているといいます。
再生医療のロードマップ
私自身の状況に当てはまるかは、まだ分かりません。でも、可能性を追い続けることが「再挑戦の第一歩」だと思っています。
今すぐできること:再生医療の最新情報を定期収集し、主治医・リハビリ担当医に相談する
近い将来:慢性期への対象拡大が進んだ段階で、参加可能な臨床研究・治験を検討する
長期ビジョン:ロボットリハビリ×再生医療の組み合わせで、歩行機能の最大限の回復を目指す
「まだ諦めるには早すぎる」。今日、そう確信しました。
6,社会のバリアをなくす活動への参画
「自分が歩けるようになる」ことを目指しながら、同時に取り組みたいことがあります。それは、車椅子でも当たり前に行ける場所を増やしていくことです。
今日の公園でも感じました。砂浜や岩場は電動車椅子では難しい。でも、それを「仕方ない」で終わらせていいのでしょうか。
観光地やレジャースポットのユニバーサル化は少しずつ進んできていますが、まだまだ道半ばです。
電動車椅子が通れる砂浜アクセスルートの整備
岩場・段差のある観光地への木道・スロープの設置
「行けるかどうか分からない」という情報のギャップを埋める仕組み作り
こうした社会活動にも、積極的に参画していきたいと思っています。「できないの壁」は自分の身体だけにあるのではなく、社会の構造の中にもあります。その両方に、同時に挑んでいくことが、私の使命だと感じています。
講演や研修、地域活動を通じた発信にも、引き続き力を入れていきます。もし一緒に何かできそうという方がいれば、ぜひお声がけください!
6,まとめ——悔しさを、力に変えて
今日の海で感じた「悔しさ」を、これからの半年間のエネルギーに変えていきたいと思っています。
リハビリへの意欲を取り戻す
歩行支援ロボットの可能性を探る
再生医療の最新情報を追いかける
社会のバリアをなくす活動に参画する
どれも「初心に返る」ことから始まります。
怪我をした直後に「もう一度立って歩きたい」と思った、あの頃の気持ち。それが今日、砂浜を見つめながら、また鮮やかによみがえってきました。
愛犬と一緒に走れる日を目指して、また一歩一歩、進んでいきたいと思います…。
7,よくある質問
Q. 歩行支援ロボットHALは香川県でも受けられますか?
はい。香川県坂出市のMIRAI病院でHALを活用した短期集中リハビリ入院が実施されています。詳細は各医療機関にお問い合わせください。
Q. iPS細胞を使った脊髄損傷の再生医療は今すぐ受けられますか?
2025年5月現在、慶應義塾大学での臨床研究は主に受傷後まもない患者が対象です。慢性期への適用拡大は今後の治験で検討が進んでいます。最新情報は主治医にご確認ください。
Q. 毛利公一さんへの講演依頼や活動への参加はどこから連絡できますか?
お問い合わせは koichi-mori.com のお問い合わせページからどうぞ。

