毛利公一 PCメインビジュアル 毛利公一 SPメインビジュアル
講演依頼

講演依頼

ブログ Blog

発達障がい者は危険な人ではない

17日午前に起きた、大阪ビル火災。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdcab6a9643a23756988915f937945c1b638cc82

4人もの方がお亡くなりになった、大変悲惨な事故である。

まずは被害者の皆様のご冥福をお祈りする。

 

火災があったビルのクリニックでは、発達障がいのある方を多く支援したということもあり、私はとても危機感を感じた。

私も、ちょうど10年前から、私たちの地域で発達障がいがある方々を支援するセンターを立ち上げ、支援をしている。

沢山の当事者やご家族に会った。

そのような経験を踏まえて、私が感じた危機感は、「発達障がいがある人全体が悪者にならないか。」ということである。

 

私は、発達障がいがある方が危険だとは全く思わない!

 

正しく理解をしてもらいたい!

 

そのため、私の意見を書いてみた。

 

 

発達障がいとは…

発達障がいには、大きく分けて次のような状態と特性がある。

3つの種類。

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)

例えば、アスペルガー、高機能自閉症、広汎性発達障害という場合もあります。

めちゃめちゃくせやこだわりが強いということ。

 

  • 学習障害( LD )

例えば、読字障がい、書字表出障がい、算数障がい

という場合がある。

つまり学校の授業で、一つだけ飛びぬけてめちゃくちゃ苦手な場合ということ。

 

  • ADHD(注意欠如・多動性障害)

例えば、不注意優先に存在、衝動性、多動という場合がある。

つまり、いきなり何かやってしまうということ。

 

上記のような診断が、ドクターから出されることもあるが、出されないこともある。

結局、どこからが障がいで、どこから障がいでないという境目がとてもわかりにくい。

だから、私の言葉であえて境界線を作ると、「自分や周囲の人が、自分の言動で悩みだした時」というように表現している。

 

あなたにもこんな特性がありませんか?

このブログを今読んでくださっている方々も、一度改めて考えてみてください。

あることにこだわりがありませんか。

突然買い物をしたくなることありませんか。

これだけは絶対に私はできないということがありませんか。

発達障がい的な特性は、誰にでもあります!

もちろん私にも。

実は私も、自分自身が ADHD であるという自覚もありますし、他者の専門家にも言われたことがあります。

 

例えば私は、頭で思いついた小さな事業を、すぐに作ってしまいしまう!

すぐに状況を調べて、協力者にメールや電話をして、すぐにエクセルに簡単な事業計画を作って…こんな日は夜も頭の中が動いてしまって眠れない!

他にも、例えばカレーライスの食べ方にこだわりがある。

スプーンの上に、カレーのルーと白いご飯が綺麗にわかれてないと満足しない!

このように、あなたにも何か心当たりがあるのではないだろうか。

発達障がいは、発達障がい者の状態だけを障がいというのではない。

発達障がいは、それぞれが持っている特徴・個性のようなものなのだと認識して欲しい。

 

発達障がいがある人も悩み、挑戦している

発達障がいは、先天性の脳の働き方の特性である。

つまり生まれ持った特徴。

父親の遺伝子と母親の遺伝子が、一緒になって生まれてくるこどもの特徴ができ上がる。

先天性なので、医療で治すことも難しい。

 

発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。

そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じたりすることもあります。(厚生労働省サイト)

 

こどもの頃から困りごとに直面し、そのたびにストレスを受け、成長していく。

例えば私たちのセンターにも、「相手の気持ちがよくわからなかった。」「ほとんど友達がいなかった。」「何となくういていた。」

というふうに利用者さんは話す。

だからどのように話し掛けると良いのか、どうやったら仲良くなるのか、いつも悩んでいて、今では昔のことはあまり話したくないという。

そのうちに、ストレスが溢れ出てしまうと、場合により精神疾患を伴うことがある。

この状態になると、メンタルクリニックの支援が必要になってくる。

 

 

今回火災があったビルのクリニックでは、発達障がいの方が、多く通っていたと報道されている。

通っていた患者さんも、私たちのセンターで支援をしている人たちも、社会に戻る又は適応するために、頑張ってトレーニングをしていただろう。

 

つまり、社会のストレスの闘いながら、医療的なケアや支援を受けながら、もう一度社会を目指していた「挑戦者」である。

 

被害者側も加害者側も挑戦者だっただろう。

 

起きてしまった犯罪は、罪として裁かれる必要がある。

 

この加害者に発達障がいがあったとしても、発達障がいがある人全員が危険なわけではない。

 

社会を目指して挑戦している挑戦者は沢山いる。

 

発達障がいがある人を苦しめるのは、社会からのストレスであり、そのストレスは、社会の人たちの間違った認識から来ると思う。

 

支援者である私からお願い

この悲惨な事件から改めて発達障がい者についての正しい理解を持ってもらいたい。

 

私の言葉で言うと、彼らも挑壁者である。

 

最後に、今回の火災でお亡くなりになった方々のご冥福を祈りたい。

  • 株式会社モーリス
  • 毛利公一FACEBOOKページ
  • 社会福祉法人ラーフ
  • 就労継続支援 A 型事業所 リール
  • 入幸さんウェブサイト
  • 夢をかなえる挑壁思考
  • マイベストプロ香川

 ページトップへ