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DX は簡単ではない!?
社会福祉法人ラーフ
DX(デジタルトランスフォーメーション)
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという考え。
最近私はこれを福祉事業で取り入れるために、学びを深めています。
私が運営する社会福祉法人ラーフでは、昨年度二つの大きなシステムを導入しました。
一つは、マイクロソフト Office 365とOneDrive です。
これは、クラウドシステムなので、リモートワークが必要になった時に活躍します。
それ以外にも、リモート研修、リモート会議でも活躍しています。
もう一つは、セールスフォースです。こちらから↓
ラーフの介護部の記録システムをデジタル化しました。
これで紙媒体の記録用紙がなくなり、各ヘルパーさんが記録用紙を事務所へ持ってくる時間が削減でき、管理者は記録用紙の整理の手間が削減しました。
なぜこのようなシステム導入を行ったのか?
導入では、どのような状況だったか?
そして課題は?
まずはじめに、そのきっかけは、やはりコロナウイルスです。
私たちの仕事は、必ず人対人のサービス業です。
そこは、すぐにデジタル化は難しい…すぐれた介護ロボットが実装するまでは。
でも、せめて仕事の一部、事務的な作業や会議、研修、負担となる長い移動時間。
これらを非接触、そして時間の短縮での効率化を行いたい。
そうすることで、介護の専門家が専門化し、管理者は管理しやすくなり、もしもの在宅自粛期間になっても、業務を助け合うことができる。
このような思考のロジックで、動いてきました。
次に、導入準備から導入してからのことです。
導入準備は、6月頃からどのようなシステム、どのようなシステム展開、どのようなシステム連携をしていくかを考えるところからでした。
様々なパターンのシステムの繋がり方を想定しながら、そのベンダーさんとのやりとり…
正直私はエンジニア等ではありませんから、初歩的な部分からのシステム勉強は大変でした。
ようやくシステム全体の図面ができ上がり、10月頃から一つ目のシステムマイクロソフトのクラウド導入を始めました。
事務的な作業のベースとなるプラットフォーム導入とデータ保存クラウド化です。
こちらは比較的はやく進み、2ヶ月ぐらいで導入…ただし、もちろん最初なので、使い方をはじめ、小さなトラブル満載の日々でした。
続いて二つ目のシステムのセールスフォース導入へ。
12月から始まったプロジェクトは、システム構築を一緒にやっていくもの。
言葉に付いていたのもやっとでしたが、丁寧に教えていただきながら、3月中旬には何とか構築しました。
試験運用が少々遅れたものの、システム自体には大きなトラブルもありませんでした。
ただ、一番の課題だったのは、活用する側の IT 成熟度です。
導入の約1年前ぐらいから定期的に伝えてはいるものの、やはり IT が苦手な人にとっては、アカウント作成もなかなか難しかったりします。
一人一人、出来ているかどうかの確認をとりながら、サポート、サポート、ベンダーさんからのサポート…
本格的に導入してから、3ヶ月目ですが、基本的な部分はすべて使いこなせるようにレベルアップしました!
最後に残っているのは課題…
課題は、使いこなすための IT 技術の成熟度と、今後の戦略に生かす発想力。
管理する側の管理職や、判断する私等の立場の職員が、システムを利活用することができているか?
今はできてません。
すでに毎日データは蓄積されていますが、それを見やすくレポートやグラフ化する技術。
そして、見やすくなったレポートやグラフから、どのように部署の成長や改善に活用していけるか?!
今はできてません。
昨日と今日、システム活用の勉強をしていると、導入したシステムの能力の広さに驚きました。
(そらそうですよね、どちらも世界トップの会社のシステム達ですから。)
そして学びもありました!
夜の時間や土日の時間を活用して、もっともっと学び、活用しやすくできるように頑張ろうと思います。
システムは素晴らしい…ただし、生かすことができるかどうかは、私たち次第!