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これから作る物

  • 障がいがある人もない人も、快適に眠ることができる物
  • 老老を介護を救う、アジアを救うことができる.挑壁者発進のアプリ制作

23歳の夏、夢を叶えるためにアメリカへ旅立った私に待っていたのは大きな事故だった。C3頸損傷(呼吸中枢損傷、四肢完全麻痺)。私が失ったのは、声、呼吸、感覚、首から下の動き…そんな私に追いうちをかけるように医師は「一生寝たきり一生呼吸器の生活」を告げた。オリンピックへの夢、棒高跳びのコーチの夢。今まで生きてきた中でのすべての夢も失った瞬間だった。

この怪我は私の人生を大きく変えたが、私には昔と全く変わらないものがある。首から上の自由と笑顔、アスリート魂である「努力」することだ。医師が私に告げた絶望の言葉の後、「自分の人生は自分で変えてやる!今以上にどん底はない!ピンチの時がチャンスだ!」と自分を奮い立たせた。これまで続いてきた努力と挑戦の人生。呼吸ができなかった体に呼吸を取戻し、地域生活、国家試験、仕事…様々な壁を、首から上だけが動く身体と周りの協力で乗り越えて来た。

そしてこれまで10年、障がいがある当事者の目線で、人対人の福祉サービス業を手がけて来た。居宅訪問介護、障がい者就労継続支援 A 型・ B 型事業、大人の発達障がい者の居場所づくり。様々な活動の中気づいたことは、人対人だけの事業では、救うことができない人達が沢山いるということ。

自分自身これまでも努力と挑戦を前向きに進めて来たが、不自由さで悩むこともある。その1つが夜寝ている時に、掛け布団を掛けたり降ろしたりする動作である。きっと何でもないこの動作に気づくのは私の頸から下の身体の自由を失っているからだ。私が怪我をして周りに支えられ活動を続けてこれた事、そして私の身体だからこそ気付くことができる事。今まで自分のためにしてきた努力を社会に還元し、悩める方達のためになる物を世の中に作っていきたい。そして私の人生が終わった後も役に立つ物として使用・改良され続けたいと願っている。

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